STEP1~6まで、初めての方にとってはかなり拒絶反応が出てしまいそうなほど長々と説明をしてしまいましたが、とりあえずあんなことやこんなことを進めていき、何とか無事ゴールにたどり着くことができたとしましょう。
これでドライバー&ナビゲーターはお疲れ様でした!と気が休まるか・・・・・・・というと、まだ一つ重要な作業が残っております。それは、
コントロールシートの提出
コントロールシートって何?・・・・当然です。たぶんラリー以外ではなかなか耳にすることは無いかもしれませんからね。
下の図をご覧ください。
7-1図
これがコントロールシート(ラリーによって若干表示形態は違いますが概ねこんな感じ)です・・・・・と言っても???でしょう。
これは何のためのものなのか?というと、
各CPでの減点を集計する自己採点表
になります。
各CPでは正解とされる通過時刻がありましたよね?それに対して、自身がCPを通過すると、このようなチェックカードがCPで渡されます。
7-2図
チェックカードには、CPの番号と通過した時刻・通過した順番・ゼッケンが記載され、オフィシャルのサインが入れられて渡されます。
このチェックカードは、各CPを通過するたびに渡されるのですが、何のために渡されるのか?というと、先に出たコントロールシートで集計するために使います。従いまして、チェックカードは絶対に紛失しないでください。
さて、ゴールしたナビゲーターの最後のお仕事が”コントロールシートの提出”です。
まずは、全てのチェックカードを順番どおりにコントロールシートに貼り付けていきます。貼り付けは両面テープで行いましょう。貼り付けた後はいよいよ自己採点の開始です。次の図をご覧ください。
7-3図
これは、7-1図の左上部分を拡大したものです。まずチェックカードはこのようにCPカードと記載された部分に貼り付けます。
そして、自己採点に入る前に、ラリー名や開催日等基本的な情報を記入します。
スタートではチェックカードの配布はありませんので、自身のスタート時刻を記入します。
さて、基本情報が記入できたら、いよいよ自己採点の開始です。
コントロールシートの見方として、チェックカードを貼り付けた横欄がその該当チェックポイントの減点計算部分になります。
まずは、記載の通り”左チェックカードの時刻”を記載します。次に”スタート時刻”を記載します。この部分について、1CPでは”スタート時刻”となっておりますが、2CP以後は”前チェックカードの時刻”と記載されております。前チェックカードということなので、一つ前のチェックポイントのチェックカード記載時刻を記入します。
この2つをチェックカードから転記したら、次は”所要時間”を計算します。所要時間は、先に記載した2つの時刻の差を計算して記入します。
そしてその下は”正解所要時間”です。最終チェックポイント(またはルート途中)で”正解表”という用紙が渡されます。これは、各チェックポイント間の走行に必要な”所要時間”が記載されており、これが基準時間ということになります。”正解所要時間”の欄には、この正解表に記載されている所要時間を転記します。
そして一番下が”誤差”。先に計算しておいた”所要時間”と、正解表から転記した”正解所要時間”の差を計算します。
こうして転記&計算をした結果の”誤差”が減点となりますので、一番右にある”減点”欄に誤差を記入して1つのチェックポイントの採点は終了となります。
ここで注意するのは、誤差欄までは時間計算でしたが、最後の減点欄は点数を記入するということです。
茨城栃木デイラリーシリーズでは、誤差1秒につき1点の減点となります。したがって、誤差2秒ならば2点と記載します。もし誤差が1分20秒だった場合は、減点欄には”80”と記載してくださいね。
この採点を全てのチェックポイントに対して行い、最終的に減点の合計を記入したら、最後の最後に今一度検算をしましょう。
疲れたナビゲーターは、慣れない時間計算も併せて非常に間違いをしやすい状態になっています。ナビゲーターの最後のお仕事と言いましたが、ここはドライバーに手伝ってもらいチームで協力して間違いが無いようにしてください。間違いのまま提出してしまうと、ペナルティの対象となってしまいます。
さあ、全ての計算&検算が終了したら、ゴール会場のコントロールシート提出場所に提出をします。
これでラリー競技は全て終了となり、あとは成績表を待つのみとなります。