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5.パスコントロールポイントは忘れずに・・・

チェックポイント(CP)は”正しく走行しているかの監視地点”であることは説明しましたね。

先の図をもう一度登場させましょう。

4-1図

STEP4と同じような話になってしまいますが、STEP4の例でいうと、


  1. 1図を10時01分00秒にスタート
  2. 12図を10時11分00秒に通過
  3. 12図からは時速30km(1kmを2分)で走行せよ
でしたね。この場合、例えばCPが12図先2kmの地点に設置されていた場合、CPを何時何分何秒に通過すれば良いでしょうか?

・・・・・

正解は、10時15分00秒です。時速30kmは1kmを2分ですから、2kmだと4分掛かるということで、12図の通過時刻 10時11分00秒 + 4分 = 10時15分00秒となります。この辺りは繰り返していくことで自然と理解できるかと思いますので、焦らずにいきましょう。

で、ここからがこのSTEPの話。STEP1で話したように、ラリーでは一般公道を一般交通に混ざって走行します。一般公道には様々な制限速度が設置されており、それらによって一般交通の流れというのが発生していますよね?

ラリーは可能な限りこの”一般の交通の流れを妨げない”ように走行速度や時間が指示されます。

例えば、4-1図でいうと、1図から12図までは制限速度50kmの国道を走行し、12図からは国道を離れ制限速度40kmの地方道に変わるとします。

この場合、常に指示速度が30km/hだったらどうなるでしょうか?

12図までの国道を30km/hで走行していると、恐らく一般交通の流れを著しく妨げることになるのはご理解いただけるかと思います。一般的には平均時速40~45km程度で流れているのが実際のところでしょう。

そこで、この区間は一般交通の流れを妨げないように、平均時速が40~45kmになるように指定され、例の場合は距離と速度の計算の結果、10分で走行せよという指示が与えられていることになります。

次に、12図からの地方道についてですが、もしこのまま12図以降も平均時速が40~45kmになるように指示されたらどうなるでしょうか?12図からは制限速度が40kmですから、当然交通違反となってしまいます。

そこで、12図からは30kmで走行しなさいという指示に切り替えることで、交通違反をすることなく、且つなるべく一般交通の流れを妨げないようにしているということになります。

この様に、指示される速度や時間が変更される地点のことを

パスコントロールポイント

といいます。日本語では一般的に

速度変更地点

という意味になります。ちなみに、略称としてはPC(パスコン)と呼ばれております。

先に述べたように、PCにはラリーを走行するに際して、様々な理由により走行速度を変更する必要がある場合に設定されるのが基本です。

そろそろ4-1図では少々役不足となってきましたので、以下の図をご覧ください。

4-2-1図

 4-1図の続きですが、12図から時速30kmの指示でしたが、1km先の13図からは時速15kmで走行せよという指示に切り替わりました。この場合、12図・13図ともにPCということになります。

12図は10時11分00秒に通過するのが正解です。そして時速30kmで走行すると、1kmは2分掛かるということでしたね。そうすると、13図は12図の2分後に通過することになるわけですから、

10時13分00秒

に13図を通過すれば良いわけです。そして13図からの指示は時速15kmで走行ということです。時速15kmは1kmを走行するのに4分掛かることになります。時速30kmより半分遅くなるわけですから、掛かる時間は倍になるということですね。

今回はたまたま秘密である1CPが13図から1kmの地点に登場したとします。13図からは時速15km、つまり1kmを走行するのに4分掛かるわけですから、1CPは何時何分何秒に通過すれば、正しく走行したことになるでしょうか?もうお分かりですよね?

10時17分00秒

この時間丁度に1CPを通過した場合は、スタートから1CPまでは全て正しく走行できた!ということで、減点は0ということになります。ラリーの参加者は全て

”CPでの減点0”

を目指して走行するわけです。

では、次に以下の図をご覧ください。

4-2-2図

指示は先の4-2-1図と同じく、
  1. 12図からは時速30kmで走行
  2. 13図からは時速15kmで走行
だったとします。但し、13図での”時速15kmで走行”という指示を忘れて、12図から延々と時速30kmで走行してしまったら、一体どうなるでしょうか?

計算すれば一目瞭然ですので、計算してみましょう。

12図の通過時刻は

10時11分00秒

時速30kmの場合は、1kmを2分ですね。そのまま13図を通過してしまい走行を続けると、13図を通過して1kmで1CPが登場してしまいます。つまり、12図から2kmを時速30kmで走行していると1CPが登場したということになります。1kmを2分で走行するペースですから、2kmは4分で走行したということになります。すると1CPは

10時15分00秒

に通過してしまいます。4-2-1図の通りに走行した際の1CPを通過した時刻は

10時17分00秒

でしたよね?正しく走行したのは4-2-1図ですから、4-2-2図のように、13図での速度変更を忘れてしまうと、なんと

2分

もの違いが発生した状態で1CPで記録されてしまうという惨事が起こってしまいます。

茨城栃木デイラリーシリーズでは、原則としてCPでの正しく通過しなくてはならない時刻に対して、1秒ずれるごとに1点の減点与えられます。

もし4-2-2図のような忘れ物をしてしまった場合、2分のズレが減点対象となり、1秒1点ということは、

120点(秒)!!

もの大惨事となってしまうことになります。

このように、わずか1箇所PCを忘れてしまい、わずか1kmしか間違って走行しなかったとしても、場合によっては大惨事となることがあります。

ということで、くれぐれも
パスコントロールポイントは忘れずに・・・




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